第一回の第三中学校同窓会が開かれたのは、明治41年(1908)1月3日であった。
「第一回同窓会の記」(『会誌』3号)によれば、大屋八十八郎校長の提案によって開かれた第一回同窓会は、第三中学校教員室を会場とし、22名が参加し下記の事項を決定した。
- 本会は、神奈川県立第三中学校卒業生同窓会と名づく。
- 本会は、卒業生相互の連絡を保つこと、話新談旧の楽をなすこと。及将来の親睦を計る以て目的とす。
- 会日は毎年1月4日頃、及7月中旬の2回とす。但し会日は委員より予め通知すること。
- 本会は第三中学校長を以て会長とす。
- 会員は、普通会員、特別会員、名誉会員の3種とす。本校卒業生を普通会員。本校職員を特別会員。地方有志家を名誉会員とす。
- 会費は、開会毎に出席者より徴集す。
- 幹事は会長之を嘱託す。幹事は当分3名とす。
第二回同窓会は、7月中旬開催の予定であったが、都合で8月16日となった。会場は中庭に新築された教員会議室があてられ15名が参加、次回幹事に溝呂木吉次郎(中2)、相原賢蔵(中2)、内田保(中2)が嘱託された。「規則は他日改めることにし」、「茶菓が出ていろいろの話があちらこちらから湧」き、昼食後にはテニスに興じた(『会誌』3号)
第3回同窓会は、明治42年(1909年)8月22日に第三中学校会議室で開催され、28名が参加した。(『会誌』4号)
この第三回同窓会では、「神奈川県立第三中学校同窓会規則」改正が議決され、「毎年八月の適宜ノ日ヲ以テ母校内ニ集会ヲ開ク」ことや、「地方ニ支部ヲ置ク」こと等が認められた(厚木高等学校蔵『校友会規則』文書綴)。毎年1回、8月に同窓会を開催する伝統は、この時から始まったということができる。
また、明治43年(1910)1月4日、大屋校長宅で旧雨会が開かれるのは、当初は1月4日頃に開催するとされていた名残であろうか。
明治44年(1910年)の同窓会は8月10日、大正元年(1912)の同窓会は8月20日に開催された。(『会誌』6号・7号)
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